ニュースリリース

車いすユーザーの移動履歴を地図上で可視化した経路案内を開始
~「ANA空港アクセスナビ」の徒歩区間に「バリアフリー地図/ナビ」機能を追加~

2021年09月15日
  • 2021年9月15日より、「ANA空港アクセスナビ」の徒歩区間における「バリアフリー地図/ナビ」機能の運用を開始いたします。
  • 「バリアフリー地図/ナビ」機能では、地図上に目的地までの最短経路に加えて、バリアフリー情報・過去に車いすユーザーが走行したルートが表示され、車いすユーザー向けの移動参考情報を確認可能です。

 

ブロック組み合わせ
gazo

 

 全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:平子裕志、以下「ANA」)、一般社団法人WheeLog (所在地:東京都千代田区、代表理事:織田友理子、以下「WheeLog」)、株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:髙山善司、以下「ゼンリン」)、株式会社ゼンリンデータコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水辰彦、以下「ゼンリンデータコム」)は、2021年9月15日より、経路検索サービス「ANA空港アクセスナビ(※1)」の徒歩区間における「バリアフリー地図/ナビ」機能の運用を開始いたします。

 「バリアフリー地図/ナビ」機能では、経路検索結果に表示された屋外徒歩区間における最短ルート情報(※2)や、車いすで実際に走行したルート・利用したスポットなどのバリアフリー情報(※3)が表示され、目的地までの最短経路と合わせて、車いすユーザー向け移動参考情報の確認が可能です。また、「WheeLog!アプリ」との併用により、本機能を使用した車いすユーザー向けの走行ルートやスポット情報の追記・編集が可能となり、車いすユーザーの方々がお互いの移動を支えあうデータベースの構築が進みます。

 ANA、WheeLog、ゼンリン、ゼンリンデータコムをはじめとしたUniversal MaaS (※4)のパートナー各社は、従来より交通事業者、自治体、大学などと連携し、何らかの理由で移動にためらいのあるお客さま(移動躊躇層)に提供する移動サービスの実証実験を行ってまいりました。今年度は、国土交通省「令和3年度日本版MaaS推進・支援事業」(※5)に採択され、更なる機能の社会実装を、そして「誰もが移動をあきらめない世界」を目指して実証実験を行う予定です。

 Universal MaaSのパートナー各社は、移動躊躇層が抱えている課題に対し、利用者と自治体・地域・事業者の視点による解決を目指すとともに、全てのお客様に便利でシームレスな移動体験を提供すべく、今後もサービス向上に努めてまいります。

 

■「バリアフリー地図/ナビ」について
1.サービス開始日:2021年9月15日(水)
2.検索対象経路・対象エリア:
東京都・神奈川県の徒歩区間 (2021年9月15日(水)現在、今後拡大予定)
3.ご利用方法:
ANA空港アクセスナビのご利用方法に沿って、空港アクセスナビの条件入力画面に遷移後、以下手順にてご利用ください。

  1. 条件入力画面における、検索オプションで「バリアフリー情報」を選択し設定してください。
  2. 検索結果画面における、徒歩シーンに表示された「地図/ナビ」を選択し利用規約に同意してください。
  3. 「地図/ナビ」画面における、「使い方」を参照しご利用ください。

 

【ご利用イメージ】

gazo

 

■各社のこれまでのMaaS・Universal MaaSの取り組み
<ANA>
 飛行機をご利用される全てのお客様へ、幅広く交通機関と連携したユニバーサル&シームレスな移動をご提供し、価値の高いサービスも付加しながら、安全に、楽しく移動できる社会の実現に貢献することを目的に、「ANA空港アクセスナビ」や「Universal MaaS」などの企画・開発・推進に取り組んでいます。
<WheeLog>
 「車いすでもあきらめない世界」の実現を目指し、みんなでつくるバリアフリーマップ「WheeLog!」のサービスを提供しています。車いすで実際に訪問した場所や通った道のバリアフリー情報をユーザー自身がスマホアプリに投稿し、障害者や高齢者、ベビーカー利用者などの移動に困難を抱える方向けにバリアフリー情報を発信しています。
<ゼンリングループ>
 すべての人々の快適な移動を実現するシームレスな移動社会を目指し、バリアフリーナビゲーション機能開発を推進すると共に、新しい地図データベース「Mobility based Network(モビリティ ベースド ネットワーク)」(※6)における駅や空港等の交通結節点のデータ拡充を行い、更なるバリアフリーサービスへの貢献を目指します。

 

(※1)「ANA空港アクセスナビ」は、経路検索機能に航空便の運航情報とターミナルや搭乗口、保安検査場などのロケーション情報を付加したANA独自のサービスです。詳細は右記URLよりご覧ください。 URL:https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/airport-access/
(※2)株式会社ゼンリン・株式会社ゼンリンデータコム「いつもNAVI API」の地図/ルート検索機能を利用しています。
(※3)一般社団法人WheeLog「みんなでつくるバリアフリーマップ『WheeLog!アプリ 』」地図上における車いす走行ログ・バリアフリースポット情報などのバリアフリー情報を利用しています。
(※4)Universal MaaSとは、障がい者、高齢者や訪日外国人など、何らかの理由で移動にためらいのあるお客さまが快適にストレスなく移動を楽しめる移動サービスです。交通事業者、自治体、大学の連携により、シームレスな移動体験を実現します。
詳細は、右記公式ウェブサイトを参照ください。URL: https://universal-maas.org/ 
(※5)利用者および自治体や地域、事業者双方の視点から、移動躊躇層における課題解決を行い、社会実装を目指し実証実験を行います。
詳細は右記URLの「No.4 山手線周辺/横須賀市」を参照ください。URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000232.html 
(※6)「Mobility based Network」は、自動車用ネットワーク、鉄道路線、駅構内通路、歩行者用ネットワークなど、移動に必要なあらゆるネットワークを組み込み、各ネットワークが交通結節点(各種の交通手段が結節する場所)で接続する、MaaSに最適化された地図データベースです。