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準天頂衛星『みちびき』とドローンを活用した
複合物流の実証実験を実施
ニュースリリース
準天頂衛星『みちびき』とドローンを活用した
複合物流の実証実験を実施
株式会社ゼンリンデータコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水 辰彦)と、モバイルクリエイト株式会社(本社:大分県大分市、代表取締役社長 村井雄司)は、「準天頂衛星『みちびき』のセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)とドローンの自動飛行技術を組み合わせた複合物流の実証実験」を行いました。
今回の取り組みは、内閣府及び準天頂衛星システムサービス株式会社による実証実験の公募に基づき実施されたものです。
ドローン関連開発協力 ciRobotics 株式会社
■実証実験の概要
実施日:2019年2月13日・2月18日・3月5日の全3回
実証実験場所:大分県「杵築市山香ふれあい広場」
■実証実験の目的
ドローンにみちびき測位機器を搭載し、センチメータ級測位補強サービス(CLAS)とドローンの自動飛行技術を 組み合わせ、トラックからの自動離発着を行い、高精度測位と制御技術の実証を行う。
■全3回実証実験時の着陸誤差
■今後の展開
今回の実験でみちびきのセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)と、ドローンの自動飛行システムを組み合わせることで、実用的な誤差範囲で飛行制御ができることが実証されました。
したがって、車輌だけでは配送が成り立たない僻地や限界集落などへの配送の、ラストワンマイルの部分をドローンが担う複合物流を行うことが可能になります。
そして、車両からドローンに引き渡すポイントの特定や、ドローンの安定した自動飛行のために地図が有効に活用されるシステムを作り上げていきたいと考えています。
■実証実験の概要
実施日:2019年2月13日・2月18日・3月5日の全3回
実証実験場所:大分県「杵築市山香ふれあい広場」
第2回(2月18日実施)第3回(3月5日実施)の実験では、みちびきのセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)の高精度な位置補正技術を活用し、トラックの荷台から離陸して目的地へ着陸、目的地で積み荷をおろしたあと、先に進んでいるトラックの荷台に着陸する飛行実験を実施いたしました。
【実験概要図】

■実証実験の様子
目的地に見立てたマットの上に自動飛行で着陸
センチメータ級測位補強サービス(CLAS)で位置補正 GPSのみを使用 【着陸誤差11cm】 【着陸誤差146cm】
上記実験概要図のB地点、トラックの荷台にセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)で
位置補正して自動飛行で着陸

機材協力:マゼランシステムズジャパン
■補足事項
今回の結果は、CLASの測位精度そのものではなく、ドローン制御にCLASを応用した結果の誤差となります。CLAS単体では、センチメータ精度の結果が出ております。
みちびきから受信する電波、現地の気象環境は日々変化していて、そういった環境要因が結果に影響を及ぼすということがあります。