
物流業界の需要増加・人手不足問題を解消 ~DX推進で効率化~
物流業界では、宅配個数の増加はもとより、ドライバーの不足や高齢化といった問題が絡み合った非効率が生じており、個々の熟練度に頼らない業務効率化が急務です。ゼンリンデータコムでは物流業界の課題に、地図と位置情報を用いた効率化支援を提案しています。
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急増する宅配個数、深刻化する長時間労働・人手不足
欲しいものはネット注文、明日・あさってには家で受け取り、という流れは、もはや私たちの生活の一部。コロナ禍の巣ごもり需要で、その傾向はさらに加速しました。
しかし、荷物は増えてもそれを配達するドライバーの数は大きく増えることはなく、ドライバー1人あたりの配達個数の増加や長時間労働、高齢化の進行が問題となっています。配達個数が多すぎることに加えて、数時間刻みの配達時間指定を組み込んだ配車計画を立てるには高い専門性が必要で、そのノウハウの共有は容易ではありません。
これらを解決するには、現場の努力や個々のスキルに頼らない、新たなソリューションが必要です。ではそもそも、物流業界が抱える問題とは、どのようなものなのでしょうか?
物流現場の非効率を生む要因
宅配のラストワンマイルを担う「配車担当」「ドライバー」は、以下のような非効率を抱えています。
配車担当の抱える非効率
配車計画は、車両ごとの配送先の数、荷物量、労働時間、さらに数時間刻みの配達指定時間など、検討する条件があまりに多く、しかも高い精度が求められるものです。人力では膨大な時間を要するうえにどうしてもばらつきが出て、それはドライバーの不公平感にもつながっています。人力での確かな配車計画はもはや職人技と言ってよく、引き継ぎが困難です。
ドライバーの抱える非効率
最寄りに到着するまではスムーズでも、カーナビで車両に適した到着地点が分からない、建物の入り口が見つからない、といったことがタイムロスにつながっています。また、カーナビでは大型車が通れない道を案内されたり、不慣れなドライバーにとってはそもそもナビ登録が面倒という側面もあります。さらに配達時間指定のシビアさが、誤配送・再配達を増加させています。ナビでは案内されない最寄りから先の道筋、配送先での作業時間、荷卸し作業は熟練ドライバーのノウハウに頼っており、こちらも引き継ぎが困難なスキルと言えます。
地図と位置情報で、現場の負担を軽減する
ゼンリンデータコムでは、誰でもベテラン社員並の計画作成が可能な「AI自動配車計画システム」で配車業務を、配車計画と連携する「ナビゲーションアプリ」でドライバー業務を支援。独自の道路ネットワークや精度の高い建物情報で、ドライバーの運行をラストワン“ミニット”まで支援しています。
経験を問わず最適な配送計画を作成できる「AI自動配車計画システム」
燃料代や人件費、車両固定費、有料道路代から荷積み荷卸しにかかる時間的コストまで、輸配送にかかるさまざまなコストを数値化し、コストパフォーマンスに優れた配送計画をAIが自動で作成します。
計画作成後の見直しも、画面を見ながらドラッグアンドドロップで簡単に
1台1台の車両の輸配送計画を分かりやすく表示
各ドライバーのスケジュールを「見える化」することで、運行の無駄が一目で分かる
- 1都道府県内で配送先100件、車両20台なら約30秒で配送計画が作成されます。
- ゼンリン独自の技術で、入力されたテキストから正確な位置情報を特定。修正の手間も軽減します。
- ナビゲーションアプリと連携することで配送計画・運行指示をドライバーと共有。計画作成後の見直しも簡単です。
- お使いのPCとインターネット環境があれば、特別な設定も不要で初期費用を抑えて導入可能です。
走行ルートも、配送先での停車位置も最適化「ナビゲーションアプリ」
「AI自動配車計画システム」で作成した配車計画を、ドライバーのスマートフォンアプリと連携します(※ナビゲーションアプリ単体でのご利用も可能)。ドライバーは少ない操作で計画を取得でき、面倒な目的地設定も不要です。
複雑な最適化計画の作成はAI配車で行い、結果をクラウドでアプリに連携
搬入口や障害物(川・崖・階段 等)を考慮し、最適な到着地点へ案内
- ゼンリン独自の調査力で収集した高精度なデータで「ドアtoドア」案内。車両に適した到着地点へピンポイントで案内します。
- ゼンリン独自の道路規制情報、道幅データにより、車高・車幅・重量などから大型車規制情報を加味したルート案内も可能。
- 表札・建物名称の整備された「ゼンリン住宅地図(※オプション機能)」との併用で、ラストワンミニット(※エンドユーザーの手元に届く最後の1分の距離)をサポート。
この「AI自動配車計画システム」と「ナビゲーションアプリ」に、全ての車両位置・走行経路をリアルタイムで把握できる「車両動態管理」を加えることで、物流の効率化をより一層の業務改善・効率化支援が可能です。
まとめ
物流業界のこうした問題を解決するには、どれだけ業務の効率化を図れるか、DX推進ができるかが重要になってきます。個人の熟練度に頼らないで最適な配車計画・配送を行えるということは、時間・費用のコストを削減して業務効率を上げ、さらには利益拡大につながります。ゼンリングループは独自のデータと技術をもって、物流におけるDX支援や課題解決支援を進め、ビジネスと社会に好循環をもたらすことを目指しています。
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