
<混雑統計®営業担当が選ぶ!>参考になる人流データ研究論文まとめ【人流×交通編】
弊社は毎日、人流データに関するご相談を数多くいただいております。
とくに「参考になるデータはないのか」「人流データをどのように参考にすればいいのか」「信ぴょう性の高いデータなのか」など、データの扱い方に関するご相談が多いです。
人流データにはさまざまな活用方法があり、多くの論文が発表されているため、自社のサービスへ活用するための参考にできますが、研究論文を読み解くには時間と労力を費やさなければいけません。
そこで今回は、日々人流データをご提案している弊社営業担当の観点で、参考になった研究論文をご紹介したいと思います。
弊社で取り扱いのない人流データを用いた論文も多数、忖度抜きでご紹介いたします!
目次[非表示]
スマートシティはこだてプロジェクト:人流シミュレータ構築に向けた交通行動調査結果の速報
- 著者:公立はこだて未来大学 佐野 渉二、平田 圭二、中島 秀之、名古屋工業大学 金森 亮
- キーワード:調査、交通行動、交通手段、データ、はこだて
- 利用データ:「交通行動調査」人工知能学会第二種研究会
- 対象範囲 :はこだて圏(北海道函館市周辺)
- 対象期間 :2012年12月から2013年2月
運行しているすべてのバスやタクシーなどを管理する交通システムを構築するため、函館圏における生活者の交通手段を、スマートフォンアプリのデータを用いて分析しています。
出発地点から目的地まで「だれが」「いつ」「なぜ」「どこへ」「何を使って」移動するかについて調査しており、交通システムの構築には人流データが必要ということがわかる調査です。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaisigtwo/2013/SAI-016/2013_06/_article/-char/ja/
モバイル・ビッグデータを用いた都市間旅客交通への活用に関する研究
- 著者:一般財団法人運輸政策研究機構 調査室 室井寿明、株式会社三菱総合研究所 社会公共マネジメント研究本部 磯野文暁、株式会社ドコモ・インサイトマーケティング エリアマーケティング部 鈴木俊博
- キーワード:ビッグデータ、モバイル空間統計、交通統計
- 利用データ:「モバイル空間統計」株式会社NTTドコモ、東京都市圏PT調査データ
- 対象範囲 :全国(NTTドコモサービス対象エリア)
- 対象期間 :2010/12/01(水)、2010/11/28(日)、2013/11/10(日)、2013/11/13(水)、2013/11/16(土)、2013/11/17(日)、2014/11/15(土)、2014/11/16(日)
都市間の人口流出を把握するため、NTTドコモのモバイル空間データと東京都市圏PT調査データを比較して人流動向を分析しています。
交通統計に活用するデータとして、モバイルから取得できるビッグデータを活用できるかや、課題がわかる調査です。
論文リンク:http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/201506_no51/pdf/167.pdf
人流における学習型誘導技術のデータ同化
- 著者:NTT サービスエボリューション研究所:松林 達史、 清武 寛、 幸島 匡宏、 戸田 浩之、 田中 悠介、 六藤 雄一、 塩原 寿子、 宮本 勝
- NTT コミュニケーション科学基礎研究所:清水 仁、 大塚 琢馬、 岩田 具治、 澤田 宏、 納谷 太、 上田 修功
- キーワード:マルチエージェントシミュレーション、ベイジアン最適化
- 利用データ:「YOYOGI CANDLE 2020」NTTデータ
- 対象範囲 :新宿駅新南口周辺
- 対象期間 :2020年11月27日〜11月29日の3日間
イベント時の人の流れを観測するために、NTTサービスエボリューション研究所とNTT コミュニケーション科学基礎研究所が、新宿駅新南口周辺での人流データを分析した論文です。
シミュレーションによる検証と課題抽出を行い「いつ、どこから、どこへ」人が動くのか1分毎の動き・流れを分析しています。
イベント時の人の動きを分析するためのデータの活用方法がわかる調査です。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/34/5/34_wd-F/_article/-char/ja/
人流データを用いた警戒期における大規模避難状況の推計
- 著者:国立研究開発法人 防災科学技術研究所 災害過程研究部門 宇田川 真之
- キーワード:避難、令和2年台風第10号、人流データ
- 利用データ:「モバイル空間統計®」株式会社NTTドコモ
- 対象範囲 :熊本市 白川想定氾濫区域
- 対象期間 :2020年7月1日〜9月4日
台風などの自然災害時などの大規模な避難活動の際に、住民の避難状況を把握するためのデータとして人流データが活用できるか検証した論文です。
災害時における人流データの活用方法や、課題などがわかる調査となっています。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasdis/19/2/19_133/_article/-char/ja/
「熊本県内バス・電車無料の日」が交通とまちに与えた多面的効果
- 著者:九州産交バス株式会社:今釜 卓哉
- 株式会社トラフィックブレイン:太田 恒平
- ヤフー株式会社:大屋 誠
- 熊本大学大学院先端科学研究部:溝上 章志
- キーワード:SAKURA MACHI Kumamoto、 公共交通機関料金、 社会実験、 影響分析
- 利用データ:「バス・電車乗降データ」九州産交グループ、「GPSデータ」ヤフーデータソリューションなど
- 対象範囲 :熊本県内
- 対象期間 :2019年9月7日、9月14日、9月15日、9月21日
「熊本県内バス・電車無料の日」と「SAKURA MACHI Kumamoto」のグランドオープンに合わせて人流データを観測した論文です。
公共交通機関を無料にすることで、どれほどの人の動きを観測できるのかを記録しています。
イベント時の人口流出・導入と経済効果を推計する際に、活用できるデータです。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejipm/77/1/77_23/_article/-char/ja/
考察・まとめ
公共交通機関や車など、どのような移動手段を用いて人が移動するのかを把握することは、観光業・イベント産業を成功させるために重要です。
新型コロナウイルス蔓延に伴い、深刻なダメージを受けた業種は数多くあります。
地域内や県外からも人を集めて事業を成功させるためには、「どのような状況なら人が集まるのか、どうやって移動して集まるのか」人流データを活用することで把握することが可能です。
人流データを活用する際には、目的に沿ったデータを使用することが重要です。
人流変化をGPS位置情報で高精度解析「混雑統計®」
ゼンリンデータコムが提供する「混雑統計®」は、約700万台のスマートフォンからGPSデータを取得し、独自のノウハウで高度解析した人流統計データをオーダーメイドで作成可能です。
年代、性別、居住地、勤務地だけではなく、時間や出発地、目的地など交通分野に最適な人流データを提供します。
さらに、位置情報データと、ゼンリンデータコムが保有する高解像度な地図データを組み合わせることで、「マーケティング分野」「観光分野」など、さまざまな分野の分析にも活用していただけます。
企業が抱える課題を解決するために、調査設計から集計・検証まで一気通貫でご支援可能です。お気軽にご相談ください。
「混雑統計®」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。
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