
<混雑統計®営業担当が選ぶ!>参考になる人流データ研究論文まとめ【人流×コロナ編】
弊社は毎日、人流データに関連する数多くのご相談をいただきます。
近年、とくに多いご相談が新型コロナウイルス蔓延に関する人流データのお問い合わせです。
コロナウイルスの影響に伴う人の動きを把握したいと考えている方はおそらく大勢いるでしょう。
そこで今回は、日々人流データをご提案している弊社営業担当の観点から、有益だと判断した人流データを活用した研究論文をご紹介します。
弊社で取り扱いのない人流データを用いた論文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
新型コロナウイルス感染者予測タスクにおける人流データの入力形式に関する一検討
- 著者:株式会社KDDI総合研究所 美嶋 勇太朗、アボーギヨーム、和田 真弥
- キーワード:時空間予測、コロナウイルス、位置情報、人流データ
- 対象データ:新型コロナウイルス感染症陽性者数データ、「メッシュ単位人流データ」「メッシュ間人口遷移形式人流データ」株式会社KDDI
- 対象範囲 :東京都内
- 対象期間 :2020/06/01〜2021/01/31
新型コロナウイルス感染症蔓延の状況を、KDDI独自のメッシュ型人流データを基に予測した論文です。
観測期間の2020/06/01〜2021/01/31に起きたコロナ第3波における東京都内の陽性者の動きを観測して、感染経路・感染拡大が広がる要因を予測しました。
東京都が公開しているオープンデータとKDDIスマホユーザーの位置情報から、新型コロナウイルス感染症の蔓延予測ができるかがわかる調査です。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjsai/JSAI2022/0/JSAI2022_2P5GS1005/_article/-char/ja/
ウィズ・アフターコロナ時代におけるモバイルビッグデータの活用可能性
- 著者:斧田 佳純、浅野 礼子、鈴木 俊博(株式会社ドコモ・インサイトマーケティング)
- キーワード:Mobile Spatial Statistics、population statistics、mobile big-data、COVID-19
- 対象データ:「モバイル空間統計®」株式会社ドコモ・インサイトマーケティング
- 対象範囲 :新宿、名古屋、梅田、天神
- 対象期間 :2019年8月11日〜8月17日、2020 年2月1日〜 7月31日、2020年8月9日〜8月15日
株式会社ドコモ・インサイトマーケティングが保有するスマホ所有者の空間総計データが、ウィズコロナ、アフターコロナにおいて活用できるデータなのかを調査した論文です。
空間統計データが活用されるまでは国勢調査による人口動向に頼るしかなかった人流データが、スマートフォンの位置情報サービスを活用することで容易に算出できるようになりました。
コロナ蔓延に伴う首都圏の人の流れを時間帯・曜日で観測し、それらのデータの活用方法を考察しています。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/oukan/2020/0/2020_C-4-3/_pdf/-char/ja
コロナ禍におけるテレワークと人流の変化
- 著者:NIRA総合研究開発機構研究コーディネーター・研究員 関島梢恵
- キーワード:ー
- 対象データ:「全国の人流オープンデータ」国土交通省、「テレワークに関する就業者実態調査」NIRA総合研究開発機構研究
- 対象範囲 :東京圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)
- 対象期間 :2020年1月、3月〜6月
コロナ禍におけるテレワーク普及に伴う人の流れを調査した論文です。
全国の人流オープンデータとNIRA総合研究開発機構研究が実施した「テレワークに関する就業者実態調査」のデータを基に、東京圏の人々の動きを調査しました。
結果として、テレワークの普及に伴い都内のオフィス街における人流の減少が確認されたそうです。
新型コロナウイルスの影響でテレワークはどれほど普及したのか、その人流制作は新型コロナウイルスの蔓延措置として有効だったのかについてわかる調査となっています。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/niranote/4/0/4_4/_pdf/-char/ja
人流ビッグデータで見たCOVID-19流行後のグリーンインフラや観光地利用の変化
- 著者:上野 裕介、加藤 禎久、白土 智子、船本 洋司、中谷 俊文
- キーワード:新型コロナウイルス、携帯GPSデータ、位置情報ビッグデータ、緑地利用、観光
- 対象データ:「GPSデータ」ブログウォッチャー社
- 対象範囲 :石川県金沢市
- 対象期間 :2019年5月1日〜5月15日、2020年5月1日〜5月15日、2021年5月1日〜5月15日
新型コロナウイルス蔓延前後の人の流れをGPSデータを基に調査した論文です。
調査に使用したGPSデータは、スマートフォンアプリに搭載された位置情報を基にしています。
コロナ禍以前の2019年と、コロナウイルス蔓延後の2020年・2021年で各年のGWを含む15日間で人流データを調査しました。
調査対象は石川県金沢市の公園や緑地のイベント・観光地で、各地での人の流れを観測しており、GPSデータが人流調査に活用できるデータなのかがわかる調査となっています。
論文リンク:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila/85/5/85_585/_pdf/-char/ja
人流ビッグデータを扱ったプロジェクト型授業の実践報告
- 著者:石田雪也、曽我聡起、奥野修敬
- キーワード:ー
- 対象データ:「人流データ」株式会社Agoop
- 対象範囲 :北海道
- 対象期間 :2018年9月〜2021年5月
人流データを活用したプロジェクト型授業の実践を報告した論文です。
プロジェクト型授業の内容は株式会社Agoopから購入した人流データを基に、北海道胆振東部地震発生前後の人流データや、コロナ禍の人流データを分析し、観光地や各施設の問題点などを見つけ出すもの。
人流データなどのビッグデータを活用した授業を行った際の効果や、学生の態度などがわかる調査となっています。
考察・まとめ
新型コロナウイルス蔓延に伴い人の流れは大きく変わりました。
そのようなコロナ禍において、人の流れを調査するためには、人流データの活用がおすすめです。
人流データから、蔓延予測をたてられたり、避難状況を把握したりと、有効に活用できます。
ぜひこの記事を参考に、人流データからコロナ禍における人の流れを把握してみましょう。
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「混雑統計®」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。
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