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OD調査とはいったい何? データの活用方法や調査の流れを解説

道路や物流においてよく聞くワードに「OD調査」というものがあります。

OD調査は民間企業だけでなく政府も行っている調査で、運搬や物流に携わるなら、概要や詳細を熟知しておくべきです。

今回は、OD調査の概要や調査結果の活用法等を説明します。

OD調査を行う方法や調査の流れについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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目次[非表示]

  1. 1.OD調査とは?
    1. 1.1.OD調査とは起点と終点を把握する交通量調査のこと
    2. 1.2.なぜOD調査を行うの?
  2. 2.OD調査の方法
    1. 2.1.アンケート調査
    2. 2.2.ヒアリング調査
    3. 2.3.位置情報データ
  3. 3.OD調査を行う際に集めるデータ
    1. 3.1.パーソントリップ
    2. 3.2.自動車の終起点調査結果
    3. 3.3.物流データ
  4. 4.ODデータの活用例
    1. 4.1.顧客の来店傾向の分析
    2. 4.2.歩行者や車などが集中する地域などの分析
    3. 4.3.ジオターゲティング広告の最適化
  5. 5.まとめ 今後の街づくりや運送業務などにODデータを活用しよう!
  6. 6.ODデータ収集と分析を効率化するならゼンリンデータコムの「混雑統計®」がおすすめ!


OD調査とは?

OD調査とは?

まずは、OD調査の概要とOD調査を行う必要性等について、以下の点を説明します。


OD調査とは起点と終点を把握する交通量調査のこと

OD調査とは、自動車などが移動する起点から終点までをひとつの範囲として、交通量調査を行うことです。

OD調査の中でも、人流に着目して交通量を調査することを「パーソントリップ調査」、車やバイク等の物の動きを調査することを「物資流動調査」と言います。

OD調査は民間企業だけでなく、国土交通省など政府が管轄して行うこともあります。

OD調査の結果は文書で公開されるため、調査した機関だけでなく、調査された場所で事業に携わる企業も今後の事業に活かせる貴重なデータです。


なぜOD調査を行うの?

OD調査はなぜ実施されるのでしょうか?

それは、調査データの利用用途が多岐にわたるからです。

たとえば、災害が起こったときは鉄道や航空機の運航がストップする可能性もあります。

その時に、普段から交通量の多い道路と少ない道路がどこなのかを把握しておくと、円滑で迅速な避難指示や救援物資の陸路でのスムーズな輸送が可能です。

人と物の交通量データは、国にとっても重要かつ有効なものになるため、政府も定期的に各地方でOD調査を実施しています。

民間の場合は、レジャー施設や観光スポットのサービス業が事業を行う拠点を探す際に、人流が多い場所や交通がしやすい区画等を見つけ出すためにOD調査を行っているのです。

詳細な利用例については、後述します。


OD調査の方法

ここからは、OD調査を実施するにあたり、調査チームがどのようにデータを集めるのか、OD調査の方法について説明します。


アンケート調査

ODデータを集めたい区画や道路を利用する人に、アンケート調査を行う方法です。

基本的に無作為に通行している人を選定して、アンケートに協力してもらいデータを集めます。


ヒアリング調査

アンケート調査と似通う部分はありますが、ヒアリングは調査チームが家庭に訪問してデータを集めることもあります。

国交省はアンケートとヒアリングを利用して自動車に関するOD調査を実施しており、調査の周期はおおよそ5年ごとです。


位置情報データ

スマートフォンや車載器を用いてGPSの位置情報データを取得し、交通量や人流を分析する方法です。

先に紹介したアンケートやヒアリング調査と異なり、サンプル数が多く、また日時に紐づいた正確な情報を取得することができることが特徴です。


OD調査を行う際に集めるデータ

OD調査を行う際に集めるデータ

OD調査の際に集めるデータは、主に以下のようになっています。

ここからは、OD調査で集めるデータの詳細について説明します。


パーソントリップ

人が始点から終点まで移動することをトリップと言い、パーソントリップとは人の移動する一連の動きを指します。

始点から終点まで人が何を目的として移動したのか、移動した人の性別や年齢、誰と移動したのかといった属性までを網羅するのが、パーソントリップです。

都市ごとの交通状況の分析、交通量が将来どのようになるのかを予想するためにパーソントリップは集められます。

民間企業がビジネスを行う際の分析に利用しますが、国交省が道路の区画整備や都市開発計画をする際にもパーソントリップは活用されているのです。

そのため、国交省のOD調査においても、パーソントリップのデータを集めるためのアンケートやヒアリングを実施しています。


自動車の終起点調査結果

二つ目は、自動車の終起点調査(トリップ)結果です。

自動車の終起点調査もデータ収集方法自体はパーソントリップと変わりませんが、長距離を想定した自動車ということで終起点の距離が長くなります。

  • 時間帯別発生交通量
  • トリップ数やトリップの長さ
  • 車両重量分布

といった、走行した車の基本的な属性や交通量を分析した上で、調べたいデータごとに絞り込めるようにデータを集めます。

このように自動車の終起点調査はサンプルに必要なデータが膨大なので、専用の位置情報ツールを活用してデータベースに情報を蓄積(ビッグデータ)し、分析できる調査機関が多いです。


物流データ

物流のデータもOD調査を行う際に集める情報のひとつとなっています。

国交省の全国貨物純流動調査を例に挙げると、貨物の動きを精査して輸送手段を幅広く把握することが目的です。

基本的に5年を周期に貨物の動きを調査して、輸送手段の変化を把握しながら、現状の貨物運搬に適した道路の整備や、開発事業のためにデータを収集しています。

国交省によるOD調査は、国土交通大臣が統計表に基づき、総務大臣の承認を受けた上で実施する調査方法です。

調査内容はデータの精査、集計、母集団推計、報告書とりまとめ等で、調査結果は国交省のホームページに掲載されます。

物流の需要が高まっている昨今は、物流データの収集と分析がより積極的に行われているのです。

参考URL:公共交通政策:全国貨物純流動調査(物流センサス) - 国土交通省


ODデータの活用例

ODデータの活用例

ODデータは、主に以下のように活用されます。

この他にもデータの活用例はあり、国や民間企業の事業をよりよくするためにODデータは活用されています。


顧客の来店傾向の分析

飲食やサービス業が戦略を立てる際に、顧客の来店傾向の分析にODデータを活用することがあります。

来店傾向に関しては、位置情報データを基にしたODデータを活用すれば

  • 年齢
  • 性別
  • 利用した交通アクセス

など、さまざまな属性別にチェック可能です。

ODデータは、起点から終点までの広い範囲での人や自動車の流れをチェックできるので、位置情報データとODデータを活用すればより来店した顧客のデータを調査でき、今後の店舗運営や新たな店舗を出店する際の立地戦略に役立てられます。

これまでは実際に来店した人にアンケートを取る方式で調べるしかありませんでしたが、位置情報データサービスを活用することで、より効率的で詳細なデータを取得できます。


歩行者や車などが集中する地域などの分析

交通量が多い地域は、立地戦略やサービスの改善にとどまらず、国がかかわる区画整備等の改善事業も必要です。

その際もODデータを活用することで、どのように事業を行うべきかのヒントが得られます。

交通量のODデータは、ビッグデータを中心に集めるのが昨今主流となりつつあります。

ビッグデータとは、分析に活用するために大量に蓄積されたデータのことを指し、スマートフォンのGPS位置情報データやETC2.0・カーナビなどから取得した走行データが該当します。

交通量の多い場所ではビッグデータをもとに、改善すべき区画や混雑しないような道路の開発等を行うのです。

ビッグデータは位置情報を取り扱う専用のツールを活用して蓄積し、運用します。

そのため、民間企業や政府を問わず、大量の分析データを蓄積できる位置情報ツールの需要が高まっているのです。


ジオターゲティング広告の最適化

ジオターゲティング広告を最適化する際にもODデータは有用です。

ジオターゲティングとは、位置情報をもとに商品やサービスを訴求する対象を絞るマーケティング手法で、お店や施設によく訪れる人に広告やクーポンを配信したい時などに用いられます。

たとえば、家族連れの方にはファミリー層をターゲットにしたレストランや回転ずし店といったように、趣味や家族構成に合わせた広告を常に配信し、成約の可能性を高めるのもジオターゲティングです。

ジオターゲティングに活用するデータ収集のためのOD調査は、今までは家族連れや仕事仲間など、属性ごとにヒアリングをする必要があったため、調査コストも時間も掛かっていました。

しかし、昨今ではGPSを利用して属性も含めたODデータを集められるようになったため、ジオターゲティングを活用する企業が増えています。


まとめ 今後の街づくりや運送業務などにODデータを活用しよう!

道路の区画整備や開発事業、民間の立地戦略など、OD調査は官民問わずに今後の街づくりや生活をよりよくするために実施されます。

これまでの調査結果を今後の事業に活かすのはもちろん、まだデータが欲しい場合は独自にOD調査を実施するのも選択肢のひとつです。

民間でOD調査を行う際はコストとの相談になりますが、効率的かつ少人数でこなせる位置情報ツールでビッグデータを蓄積するという方法もあります。

どうしてもODデータを集めたい地域がある場合は、位置情報ツールをOD調査に活用してはいかがでしょうか。




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位置情報分析ツールを使ってODデータを効率的に集める場合は、ゼンリンデータコムの「混雑統計®」を活用してみてください。

「混雑統計®」では、GPSから得られる位置情報を活用して、人流データの収集と分析ができます。

下記のような人流の属性データと行動データの取得と分析が可能です。


属性データ

  • 性別
  • 年代
  • 居住地
  • 勤務地


行動データ

  • 日時
  • 出発地
  • 到着地
  • 宿泊地
  • 移動数
  • 滞在数
  • 移動経路
  • 交通手段
  • 立ち寄り場所
  • 滞在時間
  • 来訪頻度


これらのデータから必要なデータを抽出し、オーダーメイドの資料作成も可能です。

業種問わずにODデータの分析を細かく行いたい方は、「混雑統計®」をご活用ください。

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「混雑統計®」データは、NTTドコモが提供するアプリケーションの利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータ。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれない。

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ゼンリンデータコム編集部
ゼンリンデータコム編集部
あらゆる業界に役立つ、位置情報・住宅地図・物流配車管理・地図道路情報配信・屋内施設動態・インバウンドなど、ゼンリンデータコムの提供サービスに関わるノウハウやトレンドを様々な角度で情報発信してまいります。

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