
住所データを緯度経度へ一括変換するには?利用ツールと効率化術を紹介
地図で特定の場所を調査する際、住所だけではなく場所ごとに座標変換して表示したいという方もいるのではないでしょうか。
単純に住所だけで検索すると座標変換はできないため、緯度経度変換をしなければなりません。
そのような時に、緯度経度変換を効率化してくれるツールの存在が欲しいと感じた方もいるでしょう。
そこで、今回は緯度経度変換の方法や、緯度経度変換が簡単にできるツールなどを紹介していきます。
緯度経度変換の作業を効率化させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次[非表示]
- 1.緯度経度とは?
- 1.1.緯度とは赤道を基準とした南北の位置
- 1.2.経度とは本初子午線を基準とした東西の位置
- 1.3.緯度経度の2つの表記方法
- 2.指定した住所を緯度経度変換する方法
- 2.1.Googleマップを活用し変換する
- 2.2.変換ツールを活用する
- 2.3.APIを活用し調査ツールを自作する
- 3.Googleマップを活用して緯度経度変換する手順
- 4.一括で住所の緯度経度変換をするのにおすすめの方法
- 5.緯度経度変換にAPIを活用する3つのメリット
- 6.緯度経度を変換する際の注意点
- 6.1.測地系の違いを理解する
- 6.2.10進法と60進法の違いを理解する
- 7.まとめ:緯度経度変換はAPIを活用し効率化を図ろう
- 8.緯度経度変換をAPIで実装!「ZENRIN Maps API」
緯度経度とは?
緯度経度は、地球上のあらゆる場所を数値で正確に示すための座標です。スマートフォンやカーナビの地図アプリ、天気予報など、私たちの身の回りにある多くのサービスでこの緯度経度が活用されています。この仕組みを理解することで、位置情報をより深く、そして正確に扱えるようになります。
緯度とは赤道を基準とした南北の位置
緯度は、地球の赤道を基準(0度)として、その地点がどれだけ北にあるか、あるいは南にあるかを示す角度です。赤道から北極点までを北緯(0度から90度)、南極点までを南緯(0度から90度)で表します。例えば、日本の東京タワーは北緯約35度に位置しています。
経度とは本初子午線を基準とした東西の位置

経度は、イギリスの旧グリニッジ天文台を通る子午線(本初子午線)を基準(0度)として、その地点がどれだけ東にあるか、西にあるかを示す角度です。本初子午線から東側を東経(0度から180度)、西側を西経(0度から180度)で表します。同じく東京タワーは東経約139度に位置しています。
緯度経度の2つの表記方法
緯度経度の表記には、主に「度分秒(60進法)」と「10進法」の2種類があります。それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。
表記方法 | 説明 | 表記例(東京タワー) |
度数秒(60進法) | 1度を60分、1分を60秒とする、より細かい単位で位置を表す伝統的な方法です。 | 北緯35度39分31秒、東経139度44分43秒 |
10進法 | 度以下の単位を小数点で表す方法で、コンピュータでの計算やデータ処理に適しています。 | 北緯35.6586度、東経139.7454度 |
これらの表記方法は相互に変換可能ですが、計算を間違えると全く違う場所を示してしまうため、扱うデータがどちらの形式なのかを常に意識する必要があります。
指定した住所を緯度経度変換する方法

まずは、指定した住所を緯度経度変換する方法について説明します。
住所を緯度経度変換する方法は、主に以下の3つです。
それぞれ変換方法が異なるため、緯度経度変換をしたことがない場合は、いずれの方法についても知っておくとよいでしょう。
Googleマップを活用し変換する
Googleマップには緯度経度変換するための機能があります。
地図上の場所をクリックするだけで住所ごとに緯度経度が表示されるため、その座標を確認することで緯度経度変換を行うことが可能です。
一方であくまでGoogleマップは、広大な世界地図をわかりやすく表示してくれることがメインのツールとなります。
緯度経度変換についてしっかりとサポートされているわけではない点には注意しましょう。
Googleマップを活用した変換方法は、 後述します。
変換ツールを活用する
次は、変換ツールを活用する方法です。
変換ツールとは測量関連の緯度経度変換ツールのことで、 住所や地名などを入力すれば緯度経度の調査ができます。
変換ツールといっても、どのようなツールを使用すればいいのかと思われる方もいるかと思いますが、ツールそのものはネット上にいくつも公開されています。
そのため、ツールを公開しているWebページにアクセスして、そのままブラウザ上で利用するのが手軽です。
一方で、変換ツールを利用しても細かい座標や形式への変換に対応しているかは不透明です。
前述したように緯度経度の調査の際には、座標変換に必要な下記のような計算式があります。
- 10進法・60進法・ミリ秒いずれかの形式への変換
- 日本測地系から世界測地系への変換
これらの変換に対応しているかどうかはツールによってまちまちなため、自分の調査方法によっては使えないツールもあることには注意してください。
APIを活用し調査ツールを自作する
最後にAPIを活用する方法です。
APIとはApplication Programming Interfaceの略称であり、作業で利用するアプリケーションとプログラムなどを繋げる仕組みのことを指します。
緯度経度変換における調査ツールの作成は、ジオコーディングのAPIを自社システムに組み込むことで機能を導入することが可能です。
APIとソフトウェアを繋ぎ合わせれば、地図上の住所をチェックするだけで自動的に緯度経度変換ができます。
業務上緯度経度変換する機会が多い企業などでは、APIを活用することで業務の効率化を図ることもできるため、 APIの活用はおすすめの方法といえるでしょう。
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Googleマップを活用して緯度経度変換する手順

ここからは、Googleマップを利用して緯度経度変換を行う方法について解説します。
Googleマップを活用した緯度経度変換方法は下記のとおりです。
- Googleマップで指定の住所を検索する
- 指定した場所を右クリックし緯度経度を確認する
それぞれ解説します。
手順① Googleマップで指定の住所を検索する
まず、PCではGoogleマップにアクセス、スマートフォンではGoogleマップのアプリを起動してください。
そして、検索ボックスに検索地点を入力し、緯度経度変換したい地点を表示しましょう。
手順② 指定した場所を右クリックし緯度経度を確認する
次に、その目的地をクリックまたは長押しタップしてください。
するとポップアップウィンドウが開き、目的地の緯度と経度が画面上部に表示されます。
10進数形式で表示されるため、60進数などで表示したい場合は進数変換ツールを利用する必要がある点には注意してください。
一括で住所の緯度経度変換をするのにおすすめの方法

上記のように、Googleマップを活用することで簡単に緯度経度変換することが可能です。
しかし、大量の不動産物件の位置情報を地図データに登録したい場合など、数千、数万のデータを変換したいケースでは、一つずつ手動で変換する作業は時間や工数などを考慮すると現実的ではありません。
そのような場合は、先述したAPIを活用し、一括変換もしくは自動変換機能を導入するのがおすすめです。
緯度経度変換のAPIを自社システムに組み込むことにより、住所入力だけですぐに緯度経度変換でき、作業効率を改善できるでしょう。
APIを活用するメリットは次項でも解説しますので、効率よく緯度経度変換をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
緯度経度変換にAPIを活用する3つのメリット

ここからはAPIを活用してツールを作成するメリットについて掘り下げて説明します。
メリット① 自社システムに組み込めるため、作業効率を改善しやすい
APIを活用した自作ツールと聞くと、制作が難しいのではと感じるかもしれません。
しかし、そもそもAPIはすでに作られたインターフェースです。
そのインターフェースを自社のシステムに組み込むだけでツール作成が完了するため、実際のところ大きな手間はかかりません。
もともと自社で使用していたシステムでの調査を、より効率よくしてくれることがAPIの最大の魅力です。
作業効率改善が要求される昨今では、多くの企業が自社システムにAPIを取り入れたツールを作成しています。
すでに緯度経度の調査システムを作成している場合でも、検索や変換を効率化できるAPIをシステムに組み込むことで、さらに作業効率が高まるでしょう。
メリット② データのメンテナンスが不要

自分たちで一からツールを制作する場合のデメリットのひとつとして、常にメンテナンスや情報更新などを行う必要があることが挙げられます。
とくに緯度経度変換など地図に関する情報では、地図情報などは都度更新されているため、アップデートを継続的に行うことは必須です。
しかし、自社システムのアップデートの際には直接システムを編集する作業などが必要となり、更新内容次第では膨大な手間と時間が要求されるでしょう。
一方、APIを自社システムに組み込む方式なら、APIの内容は開発元が更新してくれます。
アップデートがされていれば最新バージョンをダウンロードして組み込むだけのため、メンテナンスの工数も削減することが可能です。
調査以外の手間をカットしてくれるのも、APIを活用する上でのメリットといえるでしょう。
メリット③ それほど開発コストがかからず、緯度経度変換機能を組み込める

もうひとつ、調査用アプリを一から制作するデメリットとしては、コスト面の問題があります。
エンジニアの方に依頼すれば開発にかかる手間の問題は解消できますが、その分制作費も上がるためコスト面が気になりますよね。
しかし、APIをシステムに組み込む方式なら、すでに完成しているインターフェースをシステムにつなげるだけで済むため、工数の削減も可能です。
工数削減によりエンジニアの方への依頼なども最小限に抑えることができ、時間も短縮できるためコスト面も抑えられるでしょう。
緯度経度を変換する際の注意点

緯度経度を扱う際には、いくつかの重要な注意点があります。特に「測地系」と「数値の表記法」の違いは、位置のズレを引き起こす大きな要因となるため、正確に理解しておく必要があります。
測地系の違いを理解する
測地系とは、緯度経度を測定するための基準となるものです。現在、世界標準として「世界測地系(WGS84など)」が広く使われていますが、日本では2002年まで「日本測地系」という独自の基準が使われていました。この二つの測地系にはズレがあり、同じ場所でも緯度経度の数値が異なります。例えば東京付近では、その差は約450mにもなります。古い地図やデータを利用する際は、それがどちらの測地系に基づいているかを確認し、必要であれば国土地理院のツールなどを使って世界測地系に変換する必要があります。
10進法と60進法の違いを理解する
前述の通り、緯度経度には「10進法」と「度分秒(60進法)」の2つの表記方法があります。例えば、「35度30分0秒」を10進法に変換する場合、「35.30度」とするのは間違いです。正しくは、30分を60で割って度に変換し、「35.5度」と計算します。このような単位変換を誤ると、意図しない場所を示してしまいます。データを入力したり、システム間で連携したりする際には、単位が統一されているか、変換が正しく行われているかを必ず確認しましょう。
まとめ:緯度経度変換はAPIを活用し効率化を図ろう
本記事では緯度経度変換を行う方法について解説しました。
結論からいうと、緯度経度変換をする際には、ジオコーディングのAPIを利用するのがおすすめです。
APIを活用することで、緯度経度変換をスムーズに行えるため、調査の効率が上がります。
業務で頻繁に緯度経度変換する方、効率よく緯度経度変換したい方は、ぜひAPIの活用を検討してみてください。
緯度経度変換をAPIで実装!「ZENRIN Maps API」
緯度経度変換の機能を自社システムに組み込む際は、ゼンリングループの「 ZENRIN Maps API」がおすすめです。
ZENRIN Maps APIは、鮮度の高い地図情報データをベースとしているため、最新の地図情報から正確な緯度経度変換が可能となっています。
他にも道路地図から住宅地図、過去の地図描画まで、利用用途に応じて各種地図情報をご利用いただけます。また地図上への図形描画、ブルーマップや用途地域などの様々なデータ重畳機能も利用可能です。
緯度経度変換の調査を本格的に行いたい方、高精度の地図APIをお探しの方は、まずは一度ご相談ください。




