住所管理に役立つGoogleのplus codesとは?使い方と多彩な活用法を紹介
「現在位置を共有したいけど、初めてきた土地で目立つ建物もなく困っている」「住所の表記ゆれによる誤送付などの問題を解決したい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
これらのお悩みを解消するために、今回ご紹介したい機能がGoogle Mapsの機能のひとつである「plus codes」です。
plus codesはグリッドで形成されていて、緯度経度より短くて扱いやすい位置情報を指し示す独自のコードです。
plus codesを活用すれば、特定の地点をピンポイントで指定でき、共有することも可能です。
そこで本記事では、plus codesの概要や調べ方、活用方法などについて解説します。
ぜひ本記事を参考にしていただき、上記のようなお悩みの解消に役立ててください。
目次[非表示]
- 1.plus code(プラスコード)とは?
- 2.plus codesをスマートフォンで調べる方法
- 3.plus codesをPCで調べる方法
- 3.1.1.Google Mapsを検索し起動する
- 3.2.2.Google Maps上でplus codesを取得したい地点にピンをたてる
- 3.3.3.ピン、もしくは画面下中央部に表示される緯度経度情報をクリックする
- 3.4.4.詳細情報が表示されたら、plus codeをコピーして保存
- 4.plus codesは多彩な活用の仕方ができる|活用例・4つ
- 5.まとめ:plus codesは位置情報の共有方法を拡げる
- 6.plus codesを商用活用しよう|Google Maps Platform × ゼンリン
plus code(プラスコード)とは?
まずは、plus codes(プラスコード)の概要について説明します。
グーグル提供の位置情報を表すコードのこと
plus codeは正式には「Google plus code」という名称で、Googleが提供している位置情報を表すコードを指します。
各地名をGoogle maps側がコード化しており、緯度や経度を調べる必要がなく、plus codeで正確な位置を表示することが可能です。
例えば、上記画像のように、ゼンリンデータコムの住所を検索すると左下部分にplus codeが表示されます。
「コード 市区町村 都道府県」
という形式の表示になっており、作成されたコードを送信するだけで場所の共有が可能です。
知っている場所や住所なら、Google mapの検索バーに地名や住所を入力するだけでコードも表示されるため、簡単に調べられます。
場所ごとにコードが違うため、全国いかなる場所においてもplus codeは利用し、共有することが可能です。
名もない道路や公園の特定の位置をシンプルに表現可能
ここまで聞くと「plus codeは地名や建物の住所をコード化するだけ」と考える人もいるかもしれません。
しかし、plus codeの最大の特徴は、「どの場所であってもコード化できる」点です。
例えば、広い施設内のどこかで待ち合わせをするために地点共有したい場合、住所や地名では細かな位置まで検索できません。
そのため、細かな地点を伝えたい場合はマップの現在地を送信したり、現在地の画像を共有したりなど手間のかかる作業を必要とします。
しかし、plus codeであれば、地名ごとにコード作成が可能で、表示されたコードを送信するだけで、相手側のGoogle maps上で現在地を表示できます。
共有しやすいシンプルなコードというだけでなく、現在地がわからない場合もスムーズに伝達・共有できる利便性が注目されている要因といえるでしょう。
plus codesをスマートフォンで調べる方法
ここからは、スマートフォンでplus codeを調べる際の手順を説明します。
スマートフォンでplus codeを調べる手順は下記のとおりです。
それぞれ解説します。
1.Google Mapsをインストールする
iPhoneの場合は、事前にGoogle Mapsをインストールします。
Androidは内蔵されているため起動すればOKです。
2.Google Mapsを起動し、plus codeを確認したい地点の詳細情報を確認する
次に、plus codesを知りたい地点にピンをたてます。
たてたピンをもう一度タップし、詳細画面を表示してください。
するとplus codesが表示されますので、コピーし、共有したい相手に送信しましょう。
plus codesをPCで調べる方法
次に、PC上でplus codeを調べる方法を説明します。
手順は下記のとおりです。
- Google Mapsを検索し起動する
- Google Maps上でplus codesを取得したい地点にピンをたてる
- ピン、もしくは画面下中央部に表示される緯度経度情報をクリックする
- 詳細情報が表示されたら、plus codeをコピーして保存
それぞれ解説します。
1.Google Mapsを検索し起動する
PCの場合でも同様に、まずはGoogle Mapsを検索して起動します。
目的地の住所や地名を知っている場合は、直接Google検索すると検索結果の中に「地図」が表示されるため、クリックするとGoogle Mapsで検索した住所や地名の場所が表示されます。
2.Google Maps上でplus codesを取得したい地点にピンをたてる
次に、コードを表示したい場所をクリックし、ピンをたてます。
また、右クリックをした場合は表示されたメニューの中から「この場所について」を選択すればOKです。
3.ピン、もしくは画面下中央部に表示される緯度経度情報をクリックする
ピンをたてたら、画面中央の下部に住所と緯度経度情報が表示されます。
その中から緯度軽度情報をクリックしましょう。
すると、その地点の詳細情報が表示されます。
4.詳細情報が表示されたら、plus codeをコピーして保存
詳細情報の中に、plus codesも表示されているはずですので、クリックしコピーしましょう。
これらの手順でplus codesを取得することが可能です。
また、商用や業務で自社システムを利用する方は、Google Maps Platformを導入することで、APIでplus codesの取得・位置情報への返却ができるようになります。
ご検討の企業様は、ゼンリンデータコムにぜひご相談ください。
plus codesは多彩な活用の仕方ができる|活用例・4つ
plus codeを活用すれば、簡単に場所の共有が可能で、以下のような活用ができます。
それぞれ解説します。
活用例①住所や目印のない場所を共有できる
先ほどから触れてきましたが、住所や建物のない場所であってもplus codesは作成できるので、業務上非常に役に立ちます。
例えば、下記のような場所でも地点の共有が可能です
- 開拓地
- 林道
- 工事場所
- 建築資材置き場
上記のような場所の場合、住所や目印がないケースも多いため、正確な位置情報を共有したい場合は、plus codesの活用が便利です。
活用例②現在地を相手に知らせる
plus codesは現在地を共有する際にも使えます。
現在地を伝える方法は、さまざまありますが、上記で紹介した手順でplus codesを調査し共有してみてください。
すると、そのコードで検索することで、今いる現在地が共有した方にも表示されるため、土地勘のない場所での待ち合わせなどにも有効に活用できるでしょう。
活用例③配達地点をより具体的に指定できる
集合場所だけでなく、配達地点の具体的な確認も可能です。
宅配サービスを営んでいると、「指定された宅配場所が住所だけではわかりにくい」「宅配場所の住所の表記が不正確で、具体的な場所がつかめない」などの問題に直面する可能性もあるでしょう。
しかし、plus codesは指定した場所をコード化して共有する仕組みなので、住所の表記ミスやわかりにくい建物の配達場所であっても具体的に地点を確認できます。
そのため、配達ミスなどの問題を防ぐための手段としても活用できるでしょう。
活用例④災害時に家族同士でお互いの場所がわかる
災害時に家族と連絡を取り合い、場所を伝え合う際もplus codesは活用できる可能性があります。
災害に見舞われた際の緊急時には、現在地の住所確認や地名の把握もできるだけ迅速に行いたいことでしょう。
また、出先などで災害にあった場合は土地勘もないため、正確に位置情報を伝えるためにもplus codesを活用するほうが確実です。
ただし、plus codesの確認に慣れていない人は、どうしても操作に手間取ってしまうかもしれません。
そのため、家族間で日常的にplus codesの活用方法を把握しておき、緊急時にすぐに使えるようにしておきましょう。
まとめ:plus codesは位置情報の共有方法を拡げる
plus codesを利用すれば、土地勘のない地域や、住所・地名が存在しない場所でも具体的な位置情報共有が可能です。
詳細な位置情報の確認が求められる業務の場合、位置情報のズレが業務上のミスや遅れにつながりかねません。
わかりにくい場所であってもシンプルかつスムーズに位置情報共有が可能となるサービスなので、企業全体で使用方法を把握した上で、業務の効率化に役立てましょう。
plus codesを商用活用しよう|Google Maps Platform × ゼンリン
plus codesなどGoogle Mapsを活用し、業務効率化を図りたくても、どのように活用すればよいのか具体的にイメージできていない方も多いかと思います。
そのような場合は、ぜひゼンリンデータコムにご相談ください。
ゼンリンデータコムは、「Google Cloud Partner」認定パートナーです。
Google Maps Platform導入実績国内No.1の実績もあるため、さまざまなお悩みに対応できます。
例えば、下記のような対応が可能です。
- Google Maps Platformの活用方法のアドバイスやシステム構築のアドバイス
- Google Maps Platformの導入や保守
- Google Maps Platformとゼンリンデータコムが保有する地図データを活用し、目的に応じたシステムの構築
上記のような対応ができるため、業務効率化に向けたサポートを行うことが可能です。
Google Mapsを活用し、業務効率化を図りたい方、ゼンリンデータコムにご相談を検討されている方は、まずは下記からサービス内容をより詳細にまとめた資料をダウンロードしてみてください。
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