
「Places API」アップデート|Google Maps Platform 最新情報
Google Maps Platformの「Places API」アップデートが実施されました。
ユーザーがより多くの情報を取得できるよう、新規フィールドの追加とレビューに関するパラメータの追加が行われました。
本記事ではアップデートの狙いや活用方法について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.本アップデートの狙い
- 2.情報の拡充:Places API: Place Details機能のフィールド追加
- 2.1.Basicカテゴリーの追加:車椅子やベビーカーでアクセス可能な入口の表示
- 2.2.Contactカテゴリーの追加:通常とは異なる営業時間の設定/サービス毎の提供時間の設定
- 2.3.Atmosphereカテゴリーの追加:飲食店やショップに関する情報の拡充
- 3.レビュー選択が可能に!Places API: Place Details機能のオプションパラメータ・返却フィールドの追加
- 4.アップデートされた「Places API」活用のヒント
- 5.Google Maps Platform導入のご相談はゼンリンデータコムにお任せください!
本アップデートの狙い
これまでコンシューマー向けのGoogle Mapsでのみ閲覧できていた情報が、本アップデートによりAPI側でも取得できるようになりました。
これによりAPIを利用して店舗情報等を提供するサービスを行っている企業は、より精度の高い情報をユーザーに届けられるようになります。
情報の拡充:Places API: Place Details機能のフィールド追加
Basicカテゴリー、Contactカテゴリー、Atmosphereカテゴリーの3つにフィールドの追加がありました。
Basicカテゴリーは住所や名称等の場所に関する基本的な情報、Contactカテゴリーは営業時間や電話番号等に関する情報、Atmosphereカテゴリーは価格帯やレビュー等に関するさらに詳細な情報となります。
今回各カテゴリーへ複数のフィールドが追加されたことにより、飲食店等の営業時間や提供サービスに関するより詳細な情報を取得することが可能となります。
■詳細仕様
・各カテゴリ(Basic/Contact/Atmosphere)のフィールド情報
・レスポンス情報について
Basicカテゴリーの追加:車椅子やベビーカーでアクセス可能な入口の表示
Basicカテゴリーに車椅子の方が利用しやすい情報が追加になりました。
目的地に階段のないアクセスや幅が1メートル以上の入り口があるかどうかを知ることができます。
この情報を取得することにより、車椅子利用者以外にもベビーカーや大型荷物の搬入時などに役立ちます。
カテゴリ名 |
フィールド |
概要 |
Basicカテゴリー |
wheelchair_accessible_entrance |
車椅子でアクセス可能な入口の有無 |
※追加料金なしで場所リクエストの基本コストに含まれる
Contactカテゴリーの追加:通常とは異なる営業時間の設定/サービス毎の提供時間の設定
店舗や企業が、祝日や臨時休業等で営業時間が変わることはよくあることです。
また例えば飲食店の場合、通常の店舗営業以外に、配達やテイクアウトなど異なるサービスを提供しているケースがあります。
それぞれサービスの提供時間が異なる場合は、正確な提供時間をユーザーに知らせることが必要です。
カテゴリ名 |
フィールド |
概要 |
Contactカテゴリー
|
current_opening_hours |
祝日や休業等による通常の営業時間に対する変更(特別営業時間)を反映した、 当日以降7日間の更新された通常の営業時間 |
secondary_opening_hours |
ビジネスの二次的な時間に関する情報を含む当日以降7日間の営業時間 例)レストランの配達やテイクアウトの営業時間など |
Atmosphereカテゴリーの追加:飲食店やショップに関する情報の拡充
飲食店やショップを選ぶ際に必要な情報が追加されました。
例えば飲食店であればテイクアウトは実施しているか、ランチはやっているか、予約ができるかなどです。
多くの情報が追加されたことで、店を利用するかどうかの判断材料が増え、よりユーザーフレンドリーになったと言えます。
カテゴリ名 |
フィールド |
概要 |
Atmosphereカテゴリー
|
curbside_pickup |
カーブサイドピックアップ※ 実施の有無 |
delivery |
デリバリー実施の有無 |
|
dine_in |
屋内または屋外の座席があるかどうか |
|
takeout |
テイクアウトの実施有無 |
|
editorial_summary |
場所に関する要約説明 |
|
Reservable |
予約の可否 |
|
Serves_breakfast |
朝食を提供しているかどうか |
|
Serves_lunch |
ランチを提供しているかどうか |
|
Serves_dinner |
ディナーを提供しているかどうか |
|
Serves_beer |
ビール提供の有無 |
|
Serves_wine |
ワイン提供の有無 |
|
Serves_brunch |
ブランチを提供しているかどうか |
|
Serves_vegetarian_food |
ベジタリアン料理の提供有無 |
※カーブサイド・ピックアップとは、電話やネット、アプリなどから事前に商品を注文することで、駐車場など指定の場所にスタッフが商品を持ってきてくれるサービスのこと
レビュー選択が可能に!Places API: Place Details機能のオプションパラメータ・返却フィールドの追加
「Place Details」機能では、場所に関するユーザーレビューを取得できます。
これまでは、返却されるレビューは選ぶことができませんでしたが、今回のアップデートで関連性の高いレビューまたは最新のレビューをリクエストできるようになりました。
またレビューの翻訳有無を指定することで翻訳されたレビューを閲覧できたり、レビューが翻訳されているか否かについて値を返却することで受信をオプトアウトできるなど、より利用ユーザーに寄り添ったレビューの提供が可能になりました。
カテゴリ名 |
フィールド |
概要 |
オプションパラメータ
|
reviews_no_translations |
レビューの翻訳有無の指定 |
reviews_sort |
レビューの返却順をmost_relevant (デフォルト) またはnewestに設定 |
■詳細仕様
reviews_no_translations
reviews_sort
カテゴリ名 |
フィールド |
概要 |
返却フィールド |
translated |
レビューが書かれた元の言語から翻訳されているかどうかを示す"true“ 値を返却 |
■詳細仕様
translated
アップデートされた「Places API」活用のヒント
今回「Places API」がアップデートされたことにより、今後どのような活用方法があるのか、ユースケースについて考えてみます。
たとえば飲食店情報のまとめ/予約サイト等に「Places API」を活用することで、店舗に関するより正確でリッチな情報を提供することができるようになります。
ユーザーにとっては車椅子で入れるのか、テイクアウトは対応しているのかなど、外出前に必要な情報を知ることが出来るため、利便性が各段に高まります。
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