外出自粛、県をまたいだ移動に変化は?

 

           ―位置情報ビッグデータ「混雑統計®」を使って分析!―

 

例年3月~5月は、春の行楽シーズン・大型連休と人の移動が多い時期ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため「県をまたいだ移動」の自粛が求められており、多くの方がご自宅等で過ごされたのではないでしょうか。

では実際に「県をまたいだ移動」は、通常時と比べてどれくらいの変化があったのでしょうか……?

そこで、ゼンリンデータコムでは、携帯GPSの位置情報ビッグデータ「混雑統計®」で外出自粛による「県をまたいだ移動」にどのような変化があったのかを分析。発着地に着目した分析と、年代に着目した分析を実施し、BIツール・tableauを用いて可視化してみました!

※今回の分析では、日本全国の「混雑統計®」データから2020年の1月~5月(5/6まで)のデータを使用しております。

県をまたいだ移動 発着地編

東京発の各都道府県への移動数

 

東京から各都道府県への「県をまたいだ移動」数の推移は下の図のようになりました。(例:3月の東京都から千葉県の移動は1月中旬~2月中旬と比較して、83%程度の移動数であったことを示しています。)

3月は、1月中旬~2月中旬と比べて、神奈川や埼玉といった関東圏の他都道府県への移動は80%~90%程度に減少していたようです。東北北部や関西以西の地域への移動は50%程度となっていたようです。

4月になると緊急事態宣言が出されたこともあってか、1月中旬~2月中旬と比べて、関東圏の他都道府県への移動は50~70%程度に減少。遠方になるにつれて県をまたいだ移動が少なくなっていたようです。5月の5連休(5/2~5/6)のついてはさらに県をまたいだ移動は減少していたことがわかります。

※東京都に滞在後、次に滞在したエリアが別の都道府県だった場合「県をまたいだ移動」としています。

 
 
東京発:3月
東京発:4月
東京発:5月
 
 

大阪発の各都道府県への移動数

大阪から各都道府県への「県をまたいだ移動」数の推移は下の図のようになりました。

3月は、1月中旬~2月中旬と比べて、京都や兵庫などの近畿圏の都道府県への移動は80%~90%程度に減少していたようです。東京の3月の結果と比較すると、80~90%程度に減少していた地域は広めの印象です。また、関東以東や九州地方への地域への移動は50%程度となっており、遠方には県をまたいだ移動が少なくなっていたようです。

4月になると、1月中旬~2月中旬と比べて、近畿圏の他都道府県への移動は50~70%程度に減少。関東以外への遠方の地域へは凡そ20%以下となっていたようです。5月の5連休(5/2~5/6)のついてはさらに県をまたいだ移動は減少していたことがわかります。

※大阪府に滞在後、次に滞在したエリアが別の都道府県だった場合「県をまたいだ移動」としています。

 
大阪発:3月
大阪発:4月
大阪発:5月
 

県をまたいだ移動 年代別編

年代別・県をまたいだ移動 月単位の傾向

年代別の、月単位の「県をまたいだ移動」数の変化は下の図のようになりました。

月単位で、特徴的なのは、1月中旬~2月中旬と比較して、3月の週末は20歳未満の移動が多く、年代が高いほど週末の「県をまたいだ移動」は少なかったようです。また、4月では、平日休日ともに、年代問わず1月中旬~2月中旬と比較して、50~60%程度の移動量だったようです。平日と週末を比較すると平日の方がやや多く、多い順に40代と50代、次に30代、60代と続いていることが分かります。

 

年代別推移1
年代別推移2
 
 

年代別・県をまたいだ移動 週単位の傾向

年代別の、週単位の「県をまたいだ移動」数の変化は下の図のようになりました。

週単位では、3月に20代未満や20代の「県をまたいだ移動」が他の年代と比べて多かったことがわかります。特に3月16日の週および3月20日からの3連休の移動が多かったようです。それ以降は全世代減少傾向にあり、4月になると20代未満や20代の移動は急激に減少、40代と50代は似たようなの傾向で緩やかに減少していたことがわかります。5/2~5/6の5連休については、20代未満と20代の移動が増加し、1月中旬~2月中旬の頃の「県をまたいだ移動」数に少し近づいていたようです。

 

 
年代別推移3
 
年代別推移4

まとめ

「混雑統計®」での分析、いかがでしたでしょうか。 

●発着地別の「県をまたいだ移動」の推移

●年代別の「県をまたいだ移動」の推移

について、当記事では分析の結果をご紹介させていただきました。

外出自粛によって、これほど人の流れに変化が出ていた、ということが位置情報ビッグデータ「混雑統計®」を用いることで推定することができました。

「混雑統計®」データでは他にも混雑度や滞在時間といった滞在に関する集計の他、年代、性別、といった属性情報や、市区町村単位の移動やメッシュ単位での移動情報などを集計することが可能です。もしご興味がある方は紹介ページまで!

 ●混雑統計®とは?(紹介ページに飛びます)

元となる位置情報データ 混雑統計®について

 

「混雑統計®」データは、NTTドコモが提供するアプリケーション(※)の利用者より、許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加工を行ったデータです。位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個人を特定する情報は含まれません。※ドコモ地図ナビサービス(地図アプリ・ご当地ガイド)等の一部のアプリ

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