よりよい都市空間を構築するためのGPSを活用したOD調査

ある都市の歩行者空間をリデザインするにあたり、現状の街における歩行者の流れを、
様々な条件下で出来る限り細かく把握できるデータを入手したい。

ニーズ・課題

交通量調査を行いたいが、現地調査では膨大な費用と時間がかかってしまうことが分かった。
また、新型コロナウィルス感染拡大による人流への影響を調査したいが、
感染拡大前には現地調査を実施していなかった。
そのため、
過去に遡って調査可能であり、広範囲・長期間の調査でも現地調査と比較し費用上昇を抑えられる位置情報ビッグデータを活用することとした。
しかし、実際に分析サービスを行う数社へ相談したところ、以下のような課題が見られた。

  • 最低でも数分間隔で定期的に位置測位していないと、都市空間での歩行者移動を可視化することは難しい。
  • 対象都市の位置情報提供者が少ないと、特定の結果に偏ってしまい、汎用性のある結果が得にくい。
そのため、複数社へ相談した結果、以下を決め手として混雑統計へのデータ提供をご依頼いただいた。
  • 最短5分間隔で常時GPS位置測位をしており、歩行者の移動が見えやすいこと。
  • 対象都市で数十万人規模の位置情報提供者がおり、現地調査と比較しても十分なサンプルが得られること。

解決方法

都市を125mメッシュサイズに分割し、5分間隔でどのメッシュ間を移動したかOD集計を行うことで、最小粒度での人々の動きを可視化した。
※画像クリックで拡大
調査対象エリアを125mメッシュ単位で分割し、各メッシュ間のOD調査を行うイメージ
※背景地図はイメージとなります。実際の調査エリアとの関係はございません。
なお、今回は歩行者が調査ターゲットであることから、歩行者とは考えられない移動特性をもつ点列は調査対象外とみなし、ODのカウント対象から除外した。
本調査結果を分析いただき、
都市空間における歩行者の流れや、滞留が起こりやすい場所を定量的に可視化することで、多くの人が通るエリアは歩道を広く設けたり、滞留が起きている場所に休憩できるベンチを設けるなど、都市自体の歩行者空間における快適さを向上させるような計画の立案にご活用いただいた。

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